子供の成長を見守り家族関係を円滑にする間取り

子供部屋

家を建てるきっかけは、子供の誕生や就学というご家族は少なくありません。「今の住まいでは子育てがしにくい」「就学後に引っ越すと、学校を変わらなくてはならないかもしれない」「下の子が生まれると手狭になる」など、様々な事情があると思います。子育て期間は、人生において非常に大切な期間です。同時に、子供は育つ環境によって、成長の仕方が変わります。

一方、家を建てるご夫婦にとって、子育ての期間は、子供の数にもよりますが、20数年ではないでしょうか?子供が独立し、夫婦だけの暮らしになってからの期間は、子育て期間より、はるかに長い年月です。子育て中には、子供の成長に応じて、暮らしやすい間取りは変わります。そして、子育て後の暮らしやすい間取りは、子育て中の暮らしやすい間取りとは異なります。

家を建てる時には、子育ての事が、ご夫婦の価値観の多くを占めていると思いますが、人生は子育て後も続き、その長い期間をずっと過ごす場所は、自分たちの家です。家づくりプランの際には、安全に子育てできることや、子供がのびのびと成長できること、子供が何歳になっても、家族の暖かい触れ合いが継続することに加えて、暮らしの変化に対応できる家であることも考えることが大切です。

社会や時代の変化を反映して変わってきた子供部屋の在り方

子育て住宅

2階リビングの長期優良住宅

子供部屋は時代の変化によって変わってきました。子供部屋をどのように造るべきなのか、子供部屋の考え方の参考になると思うので、今までの子供の在り方の変化を見てみましょう。

明治時代、日本国内には急激に西洋文化が広がりました、その結果、裕福な家庭では、子供部屋を与えられる子供が増えたそうです。日本の考え方の基本は自然から学ぶこと、西洋の考え方の基本は人間の頭脳から生み出すこと、という文化の違いがあります。子供が小さいうちには、常に親が見守るという日本の子育て観と、子供は小さいうちから、自立させて育てるという子育て観の違いもあります。その価値観は、家づくりも反映され、明治時代には、子供部屋が一般的に拡がることはなかったようです。

大正時代になり、社会的な変化と並行して、家族観、子供観が徐々に変わっていきました。その中の一つが、家を継ぐという考え方から、職業と学歴を結びつけるという考え方への変化です。そのような社会の変化は、家づくりにも影響を与えました。その結果、勉強をする部屋という目的を持った子供部屋を、採り入れる間取りが増えていきました。昭和時代後半には、一般庶民の家にも、子供部屋を持つ家が広く普及しました。

戦後は核家族化が進んだこともあり、子供部屋が勉強部屋というより、子供が自由に過ごせる場所、好きなことができる場所になっていきました。同時に、不登校や、引き籠りなどの社会問題が発生し、子供部屋に対する批判も増えてきました。では、それらの問題は、子供部屋にあったのでしょうか?子供にとって、勉強をしたり、一人になって考えたりする時間は、必要ないのでしょうか?

バブル崩壊後には、冷蔵庫などまで備え付けてあるような、豪華な子供部屋はなくなりましたが、子供部屋のある住宅は非常に多くあります。それは、多くのご夫婦が、子供に、集中して勉強をしたり、一人になって物事を考えたりする時間を与えてあげたいと考えているからではないでしょうか?多くの親御さんからは、子供部屋が子供を悪い方向に導くという考えが、受け入れられなかったとも考えられます。それよりも大切なことは、どのような子供部屋を造るかということではないでしょうか?

参考文献 子ども部屋は語られなくなったのか
―子ども部屋の歴史と現代の比較から見る現代の子ども部屋観―

子供たちが家で過ごす場所はリビングである現代では子供部屋はどうあるべき?

リビングの畳コーナー

薪ストーブに集う3世代の家

現代では、ほとんどの住宅には子供部屋があります。ではその子供部屋は、どのように使われているのでしょうか?

東京ガス都市生活研究所が行った子供部屋に関するアンケート調査の結果を見てみると、中学生までは、就寝時間以外は、子供部屋が、ほとんど使われていないことがわかります。反対に、リビングで過ごす時間は長く、夕食後には、小学生は90パーセント以上、中学生では70パーセント以上、高校生男子は50パーセント以上、女子は70パーセント以上の時間を、リビングで過ごしています。リビングには、家族がいるからという理由がほとんどです。

では、子供部屋はいらないのかと言えば、多くの子供が子供部屋は欲しいと答えています。特に、中学生以上の子供の多くは、一人になれる場所があることを、自分の部屋があってよかった点として挙げています。

同時に、親の側には、子供部屋に対して、子供が何をしているのかわからない、という不安があるようです。勉強に集中できるよう勉強部屋を造ったのに、ゲームばかりしているのでは?部屋の中が散らかって不衛生な状態になっているのでは?というような不安です。また、子供部屋の位置によっては、子供がいつ外出して、いつ帰宅したのか把握できないという場合もあります。

参考サイト【実態調査】子ども部屋はいつから必要? 一人部屋のメリット・デメリットとは【東京ガス都市生活研究所】

ここで、子供部屋と家全体の間取りについて考えてみましょう。ご家庭の教育方針や、子供の性格によって、子供部屋を必要とする時期は変わってくるでしょう。また、子供部屋の在り方も、幼児期と中学生以上になった時では、変わってくるはずです。一方、家族の暖かな団欒を育む、寛ぎの場所であるリビングは、恒常的に必要な場所です。そして、リビングを、家族全員が居心地良いと感じ、各々好きなことができる空間にするためにはある程度の広さが必要です。ある程度の広さがあれば、来客の際には客間として、子供の友人が遊びに来た時に、楽しく遊べるスペースとしても使えます。

このリビングを家の中心に据え、子供たちが帰宅した際には、リビングを通過して子供部屋に行く、という動線のある間取りは、子供部屋に対する、親側の不安をなくすことに繋がります。集中して勉強できる部屋、一人で考え事ができる部屋を、家族の自然な触れ合いをなくす恐れのない部屋にできるからです。

加えて、子供の成長に応じて、変化させやすい間取りにするため、新築時には、細かく居室を区切らないという間取りが理想的です。子供が小さいうちは、リビング全体を家族の寝室としても、子供の遊び場としても活用し、子供が成長したら、2階の子供部屋と、夫婦の寝室にそれぞれ移るという考え方もあります。子供が小さいうちは、川の字になって寝ることができ、子供が成長したら、2階の子供部屋と両親の寝室に分かれるという暮らし方です。このような間取りは、子供がどこで遊んでいても、常に親の気配が感じ取れ、母親も子供の見守りができるので安心です。

リビングと繋がった和室があると、子育て中でも、来客があった際には、引き戸を閉じて客間として使うこともできます。子供部屋には、出入り口を2つ設け、子供たちが成長したら、2部屋に別ける、子供が成長し独立していった後は、また一部屋に戻し、書斎や、子供の家族が遊びに来た時に、寝泊まりする部屋として使うこともできます。

また、子供部屋の作り方で考えたいことは、片づけやすさです。子供が成長するにしたがって、勉強道具や習い事用品、衣類など、持ち物がどんどん増えていきます。子供部屋に対するお母さんの不安材料の一つは、子供部屋がきれいに保たれているのかということです。大人でもそうですが、物が溢れれば、部屋は片付かなくなります。

6帖前後の子供部屋がほとんどだと思いますが、その部屋の中に、勉強机、ベッドが必要なので、効率の良い収納スペースがなければ、片付きません。壁面造作本棚や、衣類を収納しやすいクローゼットが必要です。クローゼットの内部に、可動式の棚があると、中、高校生になり持ち物が増えても使い続けられます。子供が小さいうちは、子供でも手の届く位置に棚があると、自分の使ったものは自分で片づけるという習慣が身に付きます。子供が小さいうちは、無駄なスペースに思えるかもしれませんが、成長に伴って、高い位置まで使えるようになります。

■ ■ ■

子育てに対する考え方によって、子供部屋に対する考え方は変わってくると思います。家づくりの段階では、実際に子供が成長した時の暮らしや、子供が独立していった後の暮らしは、想像しにくいかもしれません。しかし、ライフステージのどの段階であっても、暮らしやすさを持続できる家にしておくことは大切なことです。子供が成長した時の暮らしや、子供が独立していった後の暮らしにも、思いを馳せて家づくりプランを進め、家族の幸せをいつまでも見守る家を実現してください。

蓮見工務店の家づくりへの想い

注文住宅,家づくり,設計

私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。

「熱を集め、移し、蓄える」

「風を通し、涼を採り、熱を排出する」

「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」

などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。

快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。

そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。

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ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。

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