戸建て住宅の玄関はどう造る?

注文住宅の玄関

 

間取りプランを作っていく際には、過ごす時間の長いリビングを中心に、プランが進んでいくことが多いのではないでしょうか?また、キッチンや洗面所には主婦の、書斎や子供部屋など、家族それぞれの居室には、家族一人一人の希望が採り入れられていくのだと思います。

そんな家づくりプランの中で、重要視されないことの多い場所は玄関です。玄関は通過する場所で、長時間を過ごす場所ではないからなのでしょう。確かに玄関で長時間過ごすことはありませんが、玄関の造り方によって、暮らしやすさは変わってきます。

玄関はどういう場所?

現代での玄関は、帰宅した時には靴を脱ぎ、外出する時には靴を履く場所です。その為、近年は、床面積を節約するため、玄関をできるだけ狭く造る家も少なくありません。しかし、ある程度の広さを持たせれば、玄関の機能を充実させられます。

家の顔

玄関は、家の印象を決める場所でもあります。玄関は家の顔と言われるように、来客が一番初めに目にする家の内部の場所は玄関だからです。

心の準備をする場所

その家に住む人にとっては、どこよりも安全で安心な家という場所から、公の場所であり、危険があるかもしれない外に、出ていく心の準備をする場所でもあります。

外部からの侵入者を防ぐ場所

現代でも、地域によっては、鍵をかけないのどかな地域もありますが、ほとんどの地域では、防犯の為、玄関や窓に鍵をかける必要があります。令和元年の警視庁のデータを見ると、侵入窃盗の発生場所で最も多い場所は、一戸建て住宅で、全体の43,9パーセントを占めています。戸建て住宅の侵入手口で最も多いのは無締り、次がガラス破り、3番目がドア錠破りです。無締りとドア錠破りは玄関、ガラス破りは窓と考えると、玄関からの侵入が全体のおよそ3分の2を占めることになるので、玄関の役割は重要です。

参考サイト 警察庁 住まいる防犯110番 

短時間の来客を応対する場所

日本においての玄関の移り変わりの中で、玄関には主に2つのタイプが生まれました。ひとつは、格式高い家の玄関の流れを組むお客様をもてなす場所としての玄関です。現代でも、玄関にちょっとした応接セットがあり、家に上がるほどではない用事で訪れたお客様を、もてなせる玄関を設ける家もあります。宅急便や、回覧板を受けとる際にも、便利です。

作業をする場所

もう一つは、庶民の住宅の出入り口の流れを組む、作業をする場として使われていた広い土間のある玄関です。広い土間のある玄関は、土足のまま上がれるスペースが広がるので、雨の日に子供を遊ばせたり、ベビーカーや自転車を置いたりできます。

収納をする場所

靴や傘、スポーツ用品などを収納するスペースを持つ場所です。

外部と室内環境を緩衝する場所

外部の厳しい温熱環境と、リビングなどの空間を緩衝して、快適な室内環境を保つための、風除室的な役割を果たす場所にもなります。

玄関はどんな空間にしたい?

朝、明るい陽射しが入ってきて気持ちよく出かけられる、帰宅した時には、ホッとできる、訪ねてきた人に好印象を与えるというような条件を備えていることが、玄関の基本ではないでしょうか?

陽射しが入り風がと通り抜ける玄関

道路との位置関係など、周辺の環境にもよりますが、玄関の向きのよっては、暗くなってしまうことあります。そのような場合には、玄関ホールの吹き抜けを設けると、明るく風の通る空間を持つ玄関にすることができます。

吹き抜けのある玄関

屋根組と開放的ホールが特徴の家

玄関は、鍵をかけて閉め切っておく場所なので、どうしても風通しが悪くなりがちです。雨の日には濡れた靴は傘を置くので、湿度が高くなり、風通しが悪いと、革靴にカビが生えたり、嫌なニオイが発生したりしてしまいます。玄関を閉め切ったままでも、風が通りぬけるようにしておくと、玄関の換気が良くすることができます。

風の通る玄関

緑の庭を望む大開口リビングの家

家全体のゆとりが感じられる玄関

明治時代以前、身分制度があった頃、玄関は公家の邸宅や武家屋敷にしかありませんでした。土間と床の間の段差が高く、趣向を凝らした上がり框が施された玄関です。現在は、バリアフリーの観点や、玄関の面積が狭いことなどから、段差は低くなる傾向にあります。しかし、段差の高さや、上がり框に使われる素材の良さは、玄関に格式の高さを持たせます。また、玄関を彩るコーナーや応接セットのある玄関は、家全体のゆとりが感じさせます。

花や置物などを置くスペースがあると、玄関がゆとりのある空間に変わります。疲れて帰宅した時に、玄関内には花が活けてあれば、安堵感がより大きくなるのではないでしょうか?訪問客が感じる家の印象も良くなります。また玄関土間にちょっとした応接セットがあると、短時間の来客の応対や、外出前の準備ができます。近所の人との交流の場にもなり、部屋の中ではできない作業をする場所としても利用できます。

加えて、玄関ポーチも玄関周りをゆったりした空間にします。雨の日の出入りも楽にできます。

床の間のある玄関
床の間のある玄関

本格和風テイストの平屋の家

応接セットのある玄関
応接セットのある玄関

100年住宅を目指した家

応接セットがある玄関2

3世代が集うぬくもりの木の家

玄関ポーチ
和風の家の玄関ポーチ1

和風テイストの越屋根の家

和風の家の玄関ポーチ2

大屋根と丸太架構の家

十分な収納スペースがある玄関

玄関の収納は、玄関だけではなく、家全体をすっきりさせることに役立ちます。まず、家族の靴が、すべて納まるだけのスペースが必要です。特に、二世帯住宅など、家族の人数がおおおい場合には、十分な広さがないと、玄関が片付かなくなる原因になってしまいます。

玄関から直接リビングに行けるような間取りであり、家族が家にいる時間はほとんどリビングで過ごすというような暮らし方をしている場合、リビングに物が溢れやすくなってしまいます。帰宅時の荷物をリビングに持ち込まないようにするためには、クローゼットタイプの玄関収納が役立ちます。帰宅してリビングに入る前に、上着や荷物を収められます。

それとは別に、土間収納があると、より便利です、スポーツ用品やベビーカーなど、外で使う用品や、灯油缶、季節の用品などが収められます。

クローゼットタイプの収納
玄関収納1

中庭デッキをLDKに取込んだ家

玄関収納2

大屋根と丸太架構の家

土間収納
土間収納2

洗出し土間とスキップフロアの家

安全な玄関

ここ数十年の玄関ドアや、引き戸の防犯機能は著しく進歩しています。その為、鍵を壊して侵入する手口、鍵穴に器具を差し入れ開錠してしまうというような手口を防ぐ機能は、ほとんどのドアが備えています。

しかし、どんなに鍵の機能が優れていても、玄関ドアや、引き戸の位置や向きによっては、様々なリスクが発生してしまいます。特に、子育て中には、より工夫が求められます。ほとんどの場合、玄関は道路に面して造られますが、道路との距離が近いと、子供やペットの、不意の飛び出し事故のリスクがあります。子供やペットはどんなに厳重に見守っていても、不意に行動することがあるからです。また、ドアの位置によっては、外出する様子がよく見える為、空き巣に狙われやすくなることもあります。ドアを開けた際に家の中が見えてしまって気になるということも起こるでしょう。

このような場合には、家の側面に出入り口を設ける、正面向きにつける場合は、袖壁を設けるなどの方法で、飛び出しや、外部からの視線を防ぐことができます。

通行しやすいドア

玄関の間口は玄関の使い勝手に大きく影響します。子育て中にはベビーカーで、車椅子が必要な家族がいる場合には車いすで、スムーズに通行できる幅があると、安心です。また、大型の家具や家電の搬入もしやすくなります。

最も通行の幅を広げられる玄関の出入り口は、引き戸です。2枚建ての引き戸であっても、家具の搬入など、広い間口がひるような場合には、2枚とも外せます。開き戸にする場合には、片袖ドアより、親子ドアの方が通行の幅を広げられます。

バリアフリーの玄関

片流れ屋根の組合せと櫛引壁の家

玄関ホールに面する空間に扉をつける

外気と接する玄関扉を開けると、冬の冷たい風や夏のムッとする熱気が室内に入ってきます。玄関ホールと接するスペースとの間に扉を設置して、外部からの冷気や暖気が直接、居室に入らないように計画し、居心地の良い住まいにする工夫も大切です。

玄関ホールに面する空間に扉をつける

窓から緑を眺めて暮らせる家

■ ■ ■

玄関は、家のイメージにも、暮らしやすさにも影響を与える場所です。特に、玄関の位置は、家を建てた後に、簡単に変えることはできないので、周辺の環境、道路との位置関係に配慮して、位置を決めることが大切です。

蓮見工務店の家づくりへの想い

注文住宅,家づくり,設計

私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。

「熱を集め、移し、蓄える」

「風を通し、涼を採り、熱を排出する」

「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」

などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。

快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。

そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
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