伝統的な日本家屋に学ぶ自然素材の和風住宅

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緑の庭を望む大開口リビングの家

近年、和の暮らしを見直す人が増えてきています。洋風住宅を好む人がいる一方、古民家を探して現代の暮らしに合わせて改築する人もいます。

和の暮らしの良さは、「自然素材が使われた伝統的な日本家屋」の暮らしやすさではないでしょうか?日本家屋に使われている数々の自然素材は、どれも日本の風土気候に合った性質を持っていて、家の中の環境を調える働きをするからです。

加えて、自然素材は、庭木や空の色など、四季折々の変化に溶け込み、日本人の感性に馴染む色合いと、風合いを持っています。年を経るごとに、味わい深くなっていく自然素材は、丁寧に物を扱い、長く使い続けるという日本人の考え方にも合っています。

使い捨て文化が主流になった時代もありましたが、「丁寧に扱って長く使い続ける」という本来の文化に戻せたなら、安価な物を好む暮らしから、質の良い物に囲まれる暮らしへと変わるのではないでしょうか?

家は、毎日帰る場所であり、長く住み続ける場所です。家で過ごす時間は、人生に大きな影響を与えます。和の良さを採り入れた自然素材の家は、人生の長い時間を過ごす場所にふさわしい心落ち着く家になるはずです。

和風住宅に使われる自然素材

自然素材には、温もりがあり、長く使い続けても飽きない質感と、手入れに応えてくれる強さがあります。

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南側大開口とリビング吹抜の家

日本家屋は、昔から木で造られてきました。木は、燃えやすいと思われていらっしゃる方も少なくありませんが、実は優れた耐火性能を持っています。

木目や、素のままの色合いの美しさを持つ木は、日本の住宅には欠かせない建材の一つです。木材は、柱や梁だけではなく、床や壁にも使われます。内装材としての木は、紫外線による経年退色がなく、年月を経るごとに深い色合いに変化していきます。

壁クロスや、集成材のフローリングは、永久に使い続けることができませんが、木を使った内装は、半永久的に使い続けられます。フローリングの床が経年で汚れてしまっても、特殊な工具で表面を削ると、新築時のような美しさが蘇ります。

加えて、木は抗菌や、消臭という働きもします。特に、桐は香りが良く、抗菌と消臭の働きに優れているので、造作収納の内部に使うと、嫌なニオイやカビが発生せず、収納スペースを清潔に保ちやすくなります。

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薪ストーブに集う3世代の家

畳に使われるい草は、農家で栽培されています。日本の農家では、安全基準を満たした農薬だけを使って栽培しているので、子供が寝転んでも安心な自然素材です。子育て中には、子供が遊んでいる途中で、眠ってしまったりすることがありますが、弾力性があり、清潔さを保てる畳なら、そのまま寝かせておけます。

畳が清潔さを保ちやすい理由は、い草に含まれるフィトンチッド、ジヒドロアクチニジオリド、α-シペロン、バニリンなどの成分です。これらの成分は、畳に独特の清々しい香りを持たせるだけではなく、消臭や脱臭効果、殺菌効果を持っています。

その為、畳は、濡れた新聞紙をちぎって部屋の中にばらまいた後、箒で掃き、雑巾で乾拭きをする、という日常的なお手入れをしていれば、清潔に保てます。食べ物をこぼしてしまった時には、固く絞った雑巾で、畳の目に沿って水拭きした後、乾拭きをするだけで、合成洗剤を使わなくてもきれいになります。

3~5年程度で裏返し、そのまた2~3年後には表替えをすると、日当たりや、汚れの程度にもよりますが、6~8年程度、きれいな状態の畳を使い続けられます。

漆喰

伝統工法で造られた日本家屋には、土壁が多く使われていましたが、現代の和風住宅では、漆喰や珪藻土が、土壁に変わる自然素材として使われています。

漆喰の塗り壁は、淡く、主張しすぎない色合いと風合いで、畳や柱、梁と調和する壁であり、左官職人の熟練した技巧が求められる壁でもあります。コテの使い方で様々な表情を持たせられる塗り壁は、その家だけが持つ唯一の壁となり、その仕上がりは、乾き具合によって風合いが変わってきます。その為、左官職人には、コテの扱いだけではなく、天気や温度、湿度を敏感にキャッチするセンスも求められます。

珪藻土

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パッシブデザインを取入れた家

珪藻土は、漆喰よりさらに多様なコテの使い方で、表面に模様を描き出せるという特徴があります。加えて、藁や色ガラスを混ぜ込むことで、色合いや風合いの範囲が広がります。和室以外の部屋の壁にも向いています。

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このような自然素材は、共通して、調湿、断熱、蓄熱、抗菌という性質を持っています。季節の変化によって気候が変わり、湿度の高い時期が長い日本の家に、求められる性質です。それらの性質は、人工的に、化学物質によって与えられた性質ではなく、自然が持つ力です。自然素材を使った家は、自然の性質が生み出す恵みによって、室内環境が調えやすくなる家、カビが発生しにくく、最小限の冷暖房で快適な温度と湿度が調えられる家です。

日本家屋の知恵

日本家屋の特徴の一つは、開き戸ではなく、引き戸が使われていることです。引き戸には、開き戸にはない多様性があります。

襖・障子

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入母屋屋根と大広間で迎える客殿

障子は、土間は日本家屋の知恵が生み出した建具と空間です。障子と襖は、どちらも引き戸です。引き戸は開き戸と違って、開閉の仕方にいくつものパターンがあり、前方の面積を損なうこともありません。

襖は、開閉の仕方で、陽射しや風、部屋の外の気配を調整できます。そして、表紙によって、部屋の表情を一変させます。壁と同化するような無地の表紙もあれば、絵が描かれた表紙、細工張り、からかみ模様やすき模様の表紙など、多彩なバリエーションがあります。それらの表紙と、漆塗りなどの縁、桑や黒檀などの引手の組み合わせで、部屋の雰囲気が変わるのです。

また、襖には、取り外せば、隣の部屋と繋げて、空間を広げられるという特性もあります。普段は、茶の間や家族の居室として使っている部屋を、お正月やお盆、冠婚葬祭などで、大勢の人が集まる時には、襖を外して、大広間に変えるのです。

現代は、広いLDKが主流になっていいます。LDKの一部を和室にし、その境に引き戸を設けることで、来客時には、和室を客間として使うことができます。

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漆黒の左官壁と木格子の家

障子は、陽射しを柔らかい光に変え、室内を落ち着いた雰囲気にします。障子は、障子紙と、格子の組み方で、様々に表情を変え、ブラインドやカーテンにはない風合いが持っています。襖も障子も、汚れや退色が目立ってきたら、張り替えて使い続けることができるので、常に清潔さを維持できます。

土間

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100年住宅を目指した家

近年、土間が玄関だけという家が増えています。床面積を節約するため、必要最小限の面積の玄関も少なくありません。一方、土間の良さに気づき、土間を間取りに採りいれた家を建てる人も増えています。

玄関土間

玄関は、長時間いる場所ではありません。極端に考えれば、靴を脱ぎ履きするだけの場所です。一方、玄関は、帰宅時、外部から安心できる内部に、初めて足を踏み入れる場所であり、外出時、新しい1日に向かって足を踏み出す心の準備をする場所でもあります。

帰宅した時には、ほっとした気持ちを、暖かく迎え入れてくれる場所、朝は、気持ち良く出かけて行ける場所にしたいものです。加えて、お客様にとっては、ファーストインプレッションとなる場所です。ある程度の面積を使い、ゆったりした土間のある玄関は、家族にとっては、使いやすい玄関であり、来客にとっては、印象の良い玄関です。短時間の来客を応接できる場としても活用できます。

キッチン土間

日本家屋には、キッチンが土間になっている間取りが多くありました。キッチン土間は、調理中や、子供の食事中に、食べ物を床に落としてしまっても、水を流せるので、シミになりません。夏は、涼しく食事ができるダイニングにもなります。昔のキッチン土間は、冬場、冷える場所でしたが、現在は住宅の断熱性能と気密性能が上がっているので、広い土間があっても、暖かい家にできます。

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自然素材、引き戸、土間などは、これから建てる新しい家にも、活用できる日本家屋の知恵です。家づくりに際しては、モダンなデザインの家にする場合でも、日本家屋の持つ良さと知恵を活用してみませんか?

蓮見工務店の家づくりへの想い

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私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。

「熱を集め、移し、蓄える」

「風を通し、涼を採り、熱を排出する」

「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」

などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。

快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。

そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。

注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。

「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」

「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」

を感じて頂けます。

ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

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