部分共有型二世帯住宅を失敗させない為に考えておきたいこと

二世帯住宅のリビング

二世帯住宅には、大人数で賑やかに暮らせる楽しさ、おじいちゃん、おばあちゃんと共に、子育てができる、高齢になり伴侶を亡くした時の寂しさを埋められるといった良さがあります。その一方、気を使う、ストレスを感じるという面があることも否めません。

完全分離型の二世帯住宅であれば、二世帯住宅のマイナス面は、多くの部分で解消されますが、実際に日本国内の二世帯住宅の家の中で、完全分離型はそれほど多くはありません。それでは、多くの家族はどのようなタイプの二世帯住宅を建てているのでしょうか?

最近建てられた二世帯住宅の多くを占めるタイプとは?

薪ストーブに集う3世代同居の二世帯住宅

薪ストーブに集う3世代の家 畳スペースのある広々としたLDK

2019年に、業務効率化ソフトを開発しているエニワン株式会社が2年以内に二世帯住宅を建てた人に対して行った「二世帯住宅に関するアンケート調査」の結果を見てみましょう。

最も多かったタイプは、部分共有型で、43,4パーセントを占めていました。次いで、完全同居型は31,3%、完全分離型は、25,2パーセントでした。

2年以内に新築という枠を外せば、実際に日本国内にある二世帯住宅の中で、半分以上を占めるのは、完全同居型ということになるでしょう。この理由は、親世帯が広い家に住んでいて、結婚した子供夫婦が同居するというケースが多いからだと思われます。

2年以内に新築した家族が、部分共有型、完全同居型を選んだ理由の中で、最も多かった回答は、どちらも建築費用が抑えられるというもので、部分共有型では40パーセント、完全同居型では44,4パーセントを占めていました。

家づくりには、どのご家庭にも予算の枠があります。そして、二世帯住宅の場合、タイプによって、建築費と敷地の広さに大きな差が出ます。極端に言えば、完全分離型の二世帯住宅には、広い敷地と、新築住宅2戸分に近い費用がかかります。キッチン、浴室、玄関など、すべてをそれぞれの世帯に備えさせるので、住宅設備機器だけでも、完全同居型の2倍の費用が必要です。完全同居型の二世帯住宅であれば、広めな一戸分の敷地と建築費に費用を抑えることができます。

ただ、現代は、少人数での暮らしに慣れている人が非常に多くなっています。完全同居型や部分共有型の二世帯住宅を計画する場合には、様々な点に配慮した間取りにしなくてはなりません。予算が抑えられるとは言え、二世帯住宅を建てるためには、高額な費用がかかります。暮らし始めてから不満がたまっても、簡単に建て替えることはできません。結果的に、一世帯がせっかく建てた家から出ていくというようなことになってしまうケースも、決してないわけではないのです。

完全同居型、部分共有型には、子供がおじいちゃん、おばあちゃんと共に育っていくという良さがあります。しつけ方や教育方針が異なるというケースもありますが、両親だけでは教えられないことを、祖父母が教えられることや、子供の見守りをする人数が増える安心感があります。親子だけで暮らしていると起こりえる、共働きが負担になる、育児ノイローゼになってしまうというような状況も避けられます。

もし、2世帯3世代が共に暮らしても、ストレスが生まれない二世帯住宅にできるならば、完全分離型より、良い面が多いかもしれません。それでは、ストレスが生まれない二世帯住宅にするためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?

参考サイト 【令和最新情報!】
2年以内に二世帯住宅を建てた1,097人の本音!
建ててわかった二世帯住宅のメリット・デメリットとは…!?

部分共有型は共有する部分の選び方が重要

二世帯住宅のゆったりした玄関

3世代が集うぬくもりの木の家 ゆったりした造りの玄関

同居する家族の生活の時間帯、暮らし方に合わせて、共有部分を選んでいくことが大切です。共有する部分におこりやすい問題についてそれぞれ考えていきましょう。

玄関

玄関は、長時間を過ごす場所ではないので、生活に与える影響は少ないと考えられるため、共有するケースが非常に多くあります。ただし、家族の人数が多い、来客が多い、玄関が早く就寝する世帯の寝室の近くにある間取りや、玄関から、共有するリビングに直行する間取りになっているというような場合には、使いにくい玄関になる恐れがあります。

家族の人数が多い、特に子供が多い家庭では、玄関土間に靴が置かれているという状態になりやすいです。土間に靴が溢れていると、家族も出入りがしにくい上に、来客時には、家全体に対する印象が低下してしまいます。

玄関は、家の中で、来客が一番初めに目にする場所なので、常にきれいにしておきたい場所です。家族の人数が多くても、玄関内を常にすっきりしておくためには、十分な収納が必要です。靴以外に、掃除道具や、ガーデニング用品、子世帯が子育て中であれば、ベビーカーや、子供が外遊びで使う道具などを収められる収納力の高い土間収納(シューズインクローク)が、玄関の問題を回避します。

リビングも共有する場合には、リビング内に物が溢れないよう、上着などを収められるクローゼットも必要です。このクローゼットは、共有にせず、親世帯のクロ―ゼット、子世帯のクローゼットと分離しておくと、より使いやすくなります。

また、早く就寝する世帯の寝室と玄関が近いと、仕事で遅く帰宅する家族が、睡眠を妨げてしまいストレスの原因となります。

リビング

リビングは、家の中で長時間を過ごす場所です。子育て中には、子供と子供を見守る人は、就寝する時以外は、ほとんどをリビングで過ごすのではないでしょうか?その為、リビングを共有すると、子育てを手伝ってもらいやすいという良さがあります。また、二世帯で共に団欒を楽しめます。

ただ、嫁、または婿の立場の家族にとっては、気を使うので心の底から寛げない、子供にとっては、おじいちゃんおばあちゃんがテレビを見ているのでゲームができないといったことが起こることもあります。キッチンを2つ造ると、床面積も建築費も嵩むからLDKを共用にする、というような場合には、サブリビングを造るという間取りにすることで、このような問題を回避できます。

そこで考えておきたいことが、1階に造るダイニングキッチンと繋げるメインリビングの造り方です。敷地周辺の環境によっては、1階部分は十分な日当たりが確保できず、吹き抜けを設けることがあります。しかし、部分共有の二世帯住宅で、上下にそれぞれのゾーンを分離している場合、2階の世帯が吹き抜けのせいで、暮らしにくなる恐れがあります。

その主な理由は、音とニオイです。吹き抜けによって、1階の調理の匂いや、音がすべて二階に伝わってしまいます。調理の匂いは、食欲をそそる良い香りであることもありますが、タイミングによっては、嫌なニオイに感じられることもあります。また、帰宅の遅い家族がいる場合、食事の支度をする物音や、会話によって、2階の家族の就寝を妨げてしまう恐れがあります。また、高齢化によって、耳が遠くなるなどの老化は避けられません。テレビのボリュームが大きくなりがちで、その音が家中に響いてしまうなどという事も問題になりがちです。

食事は常に家族全員でする、生活の時間帯はほぼ同じであるというような家族であれば、それほどストレスは発生しないと思われますが、そうでない場合には、吹き抜けを設けることに関しては慎重に決める必要があります。

浴室と洗面所

浴室も共有することの多い場所です。1日1回しか使わないので、それほど共有することによる煩わしさが発生せず、建築費の倹約にもなります。ただし、二世帯住宅の場合には、浴室と洗面所は分離しておく方が、問題が起こりにくくなります。

一般的な住宅では、浴室と繋がる脱衣所は、洗面所と共用にすることが多く、そこには洗濯機も置くという使い方をします。しかし、人数の多い二世帯住宅で、そのような間取りにすると、ストレスを生む原因になってしまいます。朝は、通勤通学に備えて、洗面所が混雑し、夕方から夜にかけては、浴室を使っている家族がいると洗面所を使えない、洗面所を使っている家族がいると入浴出来ないという状況になりやすいからです。

浴室と脱衣所は、洗面所を分離し、それぞれに出入り口を設けておくと、浴室と洗面所を同時に別の家族が使えます。または、サブ洗面所や、シャワー室を2階に設けておくという方法も考えられます。

部分共有型二世帯住宅の良さ

緑の庭を望む三世代同居の家

緑の庭を望む大開口リビングの家

部分共有型二世帯住宅は、予算や敷地面積に制限がある中でも、計画次第で、ストレスなく暮らせる家にすることができます。もちろん、予算も敷地も十分にあるというような場合でも、二世帯三世代が共に暮らすという生活は、一世帯だけで暮らす生活に比べて、良い面がたくさんあります。

また、部分共有型二世帯住宅は、三世代という要件を満たすので、グリーン住宅ポイントでは、高い省エネ性能等を有する住宅には60万ポイント、一定の省エネ性能を有する住宅には30万ポイントが加算されます。また、地場工務店の施工物件を対象に100万円~140万円の補助金がつく地域型住宅グリーン化事業があります。この補助事業は2023年度迄継続される予定で、今年度の補助額の詳細は、まだ発表されていませんが、地域材を使った優良な木造住宅に対して支給される補助金のほかに、三世代同居の要件に適合すれば加算額が上乗せされます。前年度の加算額は、上限30万円でした。

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二世帯住宅を建てる場合、ハウスメーカーの二世帯向き住宅を選ぶ人が非常に多くいらっしゃいます。始めからプランごとの建築費が明確だからです。しかし、二世帯の家族の事情は、100世帯あれば100世帯が異なる事情を持っています。暮らし方も、家族構成も、経済事情も、家族によって変わります。ハウスメーカーの一般的な二世帯を想定して作られたプランではなく、注文住宅で、自分たち家族に最適なプランで家づくりを進めませんか?

大人数で暮らす家庭は、減ってきましたが、共働きで子育てをしている家族にとっては、三世代同をする二世帯住宅はメリットの多い暮らし方です。家族構成や暮らし方、家族それぞれの性格や価値観を、家族全員でよく話し合い、家族に合った計画を進めていくことが、失敗しない二世帯住宅に繋がります。

蓮見工務店の家づくりへの想い

注文住宅,家づくり,設計

私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。

「熱を集め、移し、蓄える」

「風を通し、涼を採り、熱を排出する」

「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」

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今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。

快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。

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