『既存住宅の温熱対策の優先順位とは?』家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第6回

2023年の統計で、空き家が900万戸と過去最多に。7軒に1軒が空き家という割合。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市  M邸 玄関ホール(2011年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が558回目です。

 

 

円安の動向が、世間を騒がせてますね。

一時は160円/ドルを超え

 

日銀の覆面介入によって

急激に円高に振れ

現時点では152円/ドルあたりで

推移しているようです。

 

 

 

意外なのですが

円高の最高値が付いたのが

2011年10月で

75円/ドルだったそうです。

 

12年半前には

円の対ドル価値は今の2倍以上あった

ということになります。

 

日本の国力の凋落を

まざまざと見せられている感じですね。

 

 

まあ、アメリカとは

人口は半分ですし、

 

国土面積や保有資源は

比べようもありませんから

 

ある意味、背伸びをせずとも

なんとか幸せにやっていけるのなら

 

それはそれでよい気もします。

 

 

日本の国力の低下の側面を示す

気になるデータが発表されました。

 

空き家が900万戸で過去最高を更新

30年間で2倍に、今後も増加傾向は続く

 

というものです。

 

 

 

売るに売れない

捨てるに捨てられない

「負動産(不動産)問題」

とも言われ、社会問題化しています。

 

新築偏重の住宅政策の歪みに

少子高齢化の進行や

大都市集中などが重なり

 

一気に顕在化してきた印象です。

 

900万戸という数字は

全住戸数の13.8%に相当し

7軒に1軒が空き家だということ。

 

特に、和歌山県、徳島県、山梨県では

空き家率が20%を超えており

有効な対策が急がれています。

 

 

国は昨年

「改正空き家対策特別措置法」

を施行し

管理不全の空き家に対し

税の軽減措置を解除するなど

対策を強化しているところです。

 

 

このブログでもお伝えした通り

住宅に対する補助金制度の対象は

 

新築から既存住宅へと

明確にシフトしていて

空き家などの既存建物の有効利用を

後押しする政策も進めています。

 

 

 

 

そこで、毎週土曜日に勉強している

住まいの『温熱環境』を

 

既存住宅対策というテーマで

考えてみたいと思います。

 

 

ということで、今日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適のための温熱”いろはの”~

 

第6回『既存住宅の温熱対策の優先順位とは?』

 

について考えてみます。

 

 

いつもの通り、

 

床下/小屋裏エアコンなど

空調計画について、相談させて頂いている

 

「松尾設計室」主宰の松尾和也さんの著書

『ホントは安いエコハウス』を参考に

 

とっつき易く

勉強出来たらなと思います。

 

 

 

 

限られたご予算と

住みながらのリフォームという

既存住宅ならではの制約の中で

 

どんな優先順位でリフォームするのが

費用対効果が高いのか

補助金活用なども考えながら

学んでみたいと思います。

 

 

まず、考えたいのが

①開口部(窓、玄関扉)対策です。

 

特に費用対効果が高く、手軽にできるのが

内窓(インナーサッシ)の設置です。

 

現在「先進的窓リノベ補助金」がありますので

一棟まるまる、内窓を設置しても

50~100万円で工事可能です。

 

 

 

次は、壁の内部の空気の移動を止める

②気流止めの設置です。

 

この対策もかなり有効で

寒い北海道あたりでは、断熱改修といえば

気流止めは必須という工事です。

 

壁の天井際を剥がしたりしますので

内装工事が伴います。

 

 

 

そして

③天井(屋根)断熱の強化です。

 

温暖化の進む今後は

夏の暑さ対策として

必須かもしれません。

 

天井裏に潜って貰って

グラスウールを敷き込むか

セルロースファイバーを吹き込むか

 

もしくは屋根裏面に30倍発泡の

ウレタンフォームを吹付けるか

 

いずれにしても、非破壊で

内装にも影響がないので

採用しやすい対策かと思います。

 

 

 

それから

④床下の断熱施工です。

 

こちらも屋根断熱工事と同様

発泡ウレタンの断熱材を吹付けるのが

現実的な対策だと思います。

 

ただ、床下に潜って

腹這い、背這いになっての施工なので

ノウハウと丁寧さが求められるため

 

業者の選定には

施工事例がどれほどあるかなどの

チェックが必要かと思います。

 

 

 

以上の対策をしたうえで

もしご予算に余裕があるとか

 

耐震改修工事も同時に行い

壁を剥がす必要があるということであれば

外壁の断熱改修も視野に入ってきます。

 

ただ、ほかの項目とくらべ

施工費がだいぶ嵩むことになりますので

要注意ではあります。

 

 

上記のような

建物の基本性能を向上させる

対策を施したうえで

 

・高効率な設備への更新

・太陽光発電設備の導入

 

ということも検討していただくのは

第4弾でお伝えした

新築工事の場合と同様になります。

 

 

 

 

 

 

今日は、

‟『既存住宅の温熱対策の優先順位とは?』家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第6回”

というテーマで

空き家問題も気になる昨今

既存建物の有効利用に必須な

温熱環境の対策の内容と

その優先順位について

勉強してみました。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

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