【高性能住宅の落とし穴、湿度が下がらない!】 性能編 Vol.48

この3日間は要警戒の暑さになりそうです。

 

いつも読んでいただき

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市 H邸 書庫(2005年竣工)

 

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が897回目です。

 

 

今週前半の、ジトジトした

蒸し暑い天候も、何日も続かず

 

昨日、今日と

真夏の陽射しが照り付けています。

 

今日から月曜日までの3日間は

35℃に達する「酷暑日」予報が出ていて

 

熱中症には、最大限の警戒が

必要です!

 

午後1時のデータです。

気温34.2℃

相対湿度37%

絶対湿度12.46g/kg(14.03g/㎥)

 

お気付きでしょうか?

 

そうなんです。

水蒸気量が、この時期としては

かなり少ないんですよね。

 

エアコンで、軽く除湿運転したお部屋

くらいの水蒸気量です。

 

なので、ちょっと日陰に入ると

流れて来る風が

とっても気持ちが良かったりします。

 

 

日本の夏が、このくらいサラッとしてると

多少気温が高くなっても

なんとか過ごせそうなのですが…。

 

わたしの髪の毛は

猫っ毛の天然パーマなので

 

湿気には、かなり敏感です。

 

 

さて、毎週土曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・性能編”

~暮らしの安全・快適を守る耐震/温熱”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いています。

 

今日はその48回目

【高性能住宅の落とし穴、湿度が下がらない!】

をおとどけします。

 

 

ここ最近、日本の住宅の断熱性能が上がって

従来の畳数による、エアコンの選定では

 

最適な湿度管理が難しい

という問題が起きています。

 

今日は"空調の伝道師"こと

『ミライの住宅』代表理事 森こうすけさんの

コラムを参考に

その原因を、考えてみたいと思います。

 

新建ハウジングの記事より。

 

高断熱の住宅では、屋内外の

熱の移動が少ないので

 

エアコンが従来に比べると

非常に効くようになりました。

 

 

それはつまり、

設定温度にすぐに達するということで

 

コンプレッサーが停止しがちになる

という状況を生みます。

 

 

エアコンの除湿とは

コンプレッサーで温度差を作り

 

室内機の熱交換器(アルミのフィン)

を冷やして結露させ、空気中の湿気を

取り除くという仕組みです。

 

 

建築基準法で24時間換気が義務化され

2時間で、家中の空気が

外気と入れ替わるようになっています。

 

つまり、屋外の水蒸気をたくさん含んだ

夏の外気を

 

換気扇を使って、室内に導入している

という状況です。

 

 

ですので、現在の高断熱住宅は

頻繁に設定温度に達し

 

冷房運転が停まると、

同時に除湿も止まってしまい

 

そこに、換気によって

湿気を多く含んだ外気が導入され

 

室内の湿度が上昇しがちになる

という事なのです。

 

 

また、停止中のエアコンの内部には

結露水がたくさんあって

 

運転が再開されると

その水分が蒸発して吹出される

「湿気戻り」なる状況が発生します。

 

これも、高気密高断熱住宅ほど

頻繁に起こりがちで

湿度上昇の原因となっています。

 

 

 

さらに、

高効率な最近のエアコンは

消費電力が大きい、

コンプレッサーの運転を成るべく減らし

 

風量を増やすことで

温度を下げる設計となっているようです。

 

なので、結露させ辛くなっていて

十分な除湿が出来ない。

 

 

こうした、いくつかの状況が重なり

昨今の高気密高断熱住宅では

 

従来のエアコンの使い方では

快適な湿度管理が難しい

という問題が、生じているようです。

 

 

エアコンというと

どうしても「温度」に目が行きがちです。

 

でも、夏における「湿気対策」は

地球温暖化を考える時

 

快適性の非常に大きなファクターに

なってきます。

 

蓮見工務店でも、「除湿」「調湿」

といったことについて

 

学びを深くしたいと思っています。

 

 

今日は、

高性能住宅の落とし穴、湿度が下がらない!

家づくりを『学ぶ』ブログ・性能編 第48弾”

~暮らしの安全・快適を守る耐震/温熱”いろはの”~

というテーマで

空調計画の専門家

「ミライの住宅」森こうすけさんの

コラムを参考に

湿気対策の問題点を

考えてみました。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

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提供し続ける

 

あなたにとっての

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これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

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