【怪しい「ソーラー発電」の営業に要注意!】家づくりを『学ぶ』ブログ・予算編 第6弾

家づくりの「学び」にも、とても役立つYoutubeですが、全てを鵜吞みにするのは危険です。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市  K邸 インテリア(2018年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が568目です。

 

 

今、家づくりをお考えの方の多くが

《Youtube》から

様々な情報を入手していると思います。

 

文字からよりも

映像から入ってくる情報は

気軽に取り入れ易いし

分かり易かったりします。

 

 

ただ、このジャンルには

 

温熱環境のインフルエンサー

松尾設計室の松尾和也さんや

 

木造住宅の耐震等級3の必要性を説き続ける

構造塾の佐藤実さんなど

 

とても優秀な方々が

たくさんの有益な情報を”無料”で

提供しておられる一方で

 

ウケ狙い、視聴者数アップ狙いの為の

正確性に書いたコンテンツも

見受けられ「玉石混淆」的な状況です。

 

 

工務店さんや不動産業者さん

少し偏った考えをお持ちの設計士さんなどが

自分たちの商品や設計にとって

都合が良いように

 

「我田引水」的情報のオンパレードとか

そもそも、事実誤認(確信犯かも)でしょう

というような情報を出されていて

 

一部では物議を醸しているようです。

 

 

蓮見工務店に相談に来られる方の中にも

「いろいろ情報がありすぎて

何を信じて良いのか

わからなくなっちゃいました。」

と、仰る方が少なくありません。

 

やはり、何事にも≪光と影≫があって

様々な情報を手軽に入手できる

便利さの反面

 

正しい情報は何なのか

自分で見極めないと、

ミスリードされてしまう怖さも

ありますよね。

 

 

毎週火曜日は、家づくりを『学ぶ』ブログの

予算編ということで

 

家づくりに関する《お金》について

勉強しています。

 

それで、今日は

先程のミスリードに絡めて

 

先日、わたしが受けた

怪しげな『ソーラー発電リース』の

営業についてご紹介いたします。

 

 

先月、連休前のお話です。

株式会社〇○○〇エナジーという業者さんから

営業電話が入りました。

 

内容は

「地域防災拠点事業」という

《経産省の補助事業》を利用して

 

《無償》で自宅の屋根にソーラパネルを載せ

蓄電池も設置する。

 

通常時は、ソーラーパネルで作った電気や

蓄電池に貯めた電気を使い放題

売電収入も得られる。

 

ただし、災害発生時は

発電・蓄電した電気を、復興電源として

地域住民に無償提供する、というもの。

 

その他、試験的な補助事業なので

モニタリング代として

《10万円/年ほどの補助金》も入金される。

 

ご提案では、わたしの自宅の場合

ソーラーパネルが10kWのシステム

蓄電池が5kWhの容量の設備が設置可能とのこと。

 

ただ、公募申請方式なので

採択されないと、

残念ながら設置できないそう。

 

 

ザっと計算しても、材工で

ソーラーパネルが約25万円/kWなので

250万円くらい

蓄電池が150万円くらいで

合計400万円もの設備になります。

 

そんな高額ものを

国の補助金を使って提供し

 

さらに10万円×15年=150万円

の補助金も交付する

 

それに対し災害時の地域貢献度が

あまりにも小さく

どうにも理屈が通らない気がして???。

 

 

そこで、電話での営業を聞きながら

パソコンで補助事業を調べてみると

「地域防災拠点事業」なるものは

ヒットしません。

 

いよいよ怪しく思い

事業の内容が分かるものを

書面にてFAXしてもらったところ

 

その書面には

《無償》《経産省の補助事業》など

大切な文言が一切書いてないのです。

 

また、書かれている公募申請方式とは

補助金に対する申請ではなく

売電の為に必要な手続きで

 

ソーラーパネルを設置する際には

どなたでも申請しますし

採択されないなんてことも

あまり聞いたことがありません。

 

 

そのあたりを突っ込んだところ

実際は33,500円/月で15年間のリースで

ソーラーパネルと蓄電池を設置する

というスキーム。

 

電気代の高騰もあり

わたしの自宅の場合、電気代のメリットが

4万円/月 以上出るそうで

 

《実質的な負担が無い》ばかりか

《10万円/年》くらい利益の方が上回る

との説明です。

 

 

いやはや、

こんな風に「口車」に乗せて

高額のリース契約を取っちゃうんだなと

ある意味、感心させられました。

 

 

《無償》⇒《実質負担なし》

《10万円/年の補助金》⇒《10万円/年の売電等の利益》

公募申請内容

「地域防災拠点事業」⇒「送電事業者への申請」

 

大切なことのすべてが《ゴマカシ》で

ちょっとやばいレベルの不正確さ。

 

 

因みに、15年総額のリース代金は

33,500円/月×12ヶ月×15年間=603万円です。

 

400万円のソーラー発電と蓄電池を

金利6%、期間15年のリフォームローンで

購入したのと同じことになります。

 

今どき、リフォームローンの金利で

6%なんて商品は

相当条件が悪い方でないと

利用しないと思います。

 

手持ち資金に余裕があって

現金で購入できるのであれば

200万円が浮きますし

 

一般的なリフォームローンを利用して金利

金利2%で計算しても

月々の支払いが25,800円

(リースとの差額は-7,700円)

総支払額は463万円

(リースとの差額は-140万円)

となるのです。

 

 

ただ、こうした情報は

わたしが工務店を経営しているから

ある程度知っているのであって

 

あまり知識のない一般の方々にとっては

《実質負担なし》のうえ

《売電収入等で、10万円/年の利益》

が上がると言われれば

 

「なら良いか」ということになりますよね。

 

さらに、

「申請/採択されないと出来ない」

なんて言われると

「じゃ、やらなきゃ損だ」

なんて気持ちにも。

 

 

これから、太陽光関連の事業には

様々な事業者が参入してきて

 

《あの手この手》で営業を掛けてきます。

 

 

無駄なお金を支出しない為にも

可能な限り、情報を入手すること

 

返事は即決しないで

契約内容が分かる資料を、

書面として貰い

口での説明と矛盾が無いかを

確認すること。

 

出来れば、安心して相談できる

専門家の方に見て貰うこと

 

をおススメいたします。

 

 

 

今日は、

‟【怪しい「ソーラー発電」の営業に要注意!】家づくりを『学ぶ』ブログ・予算編 第6弾”

というテーマで

実際にあったソーラー発電の

何とも残念な営業についての

お話でした。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

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