土地選びのポイント① 利便性の良い土地
毎日の暮らしの中で必要な利便性は、家族によって異なります。自分たち家族の事情に合う利便性を備えた地域を見つけなくてはなりません。夫婦どちらも車を運転できる場合と、片方だけしか運転できない場合、そもそも車を持たないという家族では、様々な面で利便性が変わってきます。
通勤や通学
電車を使う場合には、勤務先や学校へアクセスしやすい沿線であること、駅まで徒歩、または自転車で行ける距離にあることなどが、通勤通学の利便性を向上させます。急行が停まる駅、他の沿線への乗り換えができる駅という条件が付くと、土地の価格は上昇します。駅までの距離も土地の価格に影響します。
家を建てる時には、まだ子供が小さくても、就学する年齢になると、子供の通学の利便性も必要です。小学校から私立に行かせる場合には、目的の小学生まで、安全に電車通学できる沿線であること、また、高校生、大学生になり、帰宅時間が遅くなるような年齢になった時には、駅から家までの道が、安全に帰宅できる環境であることも、考えておく必要があります。
公立校に行かせる予定であれば、校区が決まっているので、中高一貫校など、希望する公立校がある場合には、校区を調べておくことも必要です。
車を使って通勤する場合には、勤務先までの幹線道路へのアクセス、渋滞の状況などをチェックしておきましょう。
買い物
食料品や日用品など日常生活に必要な買い物がしやすい場所であることも、暮らしやすさに繋がります。この買い物を、週末に家族揃って車で行くという場合と、車を持たず、徒歩や自転車で行くという場合では、異なった利便性が求められます。
車で行く場合には、多少距離があっても、幹線道路沿いにある大型ショッピングモールなどを利用し、1週間分の買い物をまとめてできます。
子供を連れて徒歩や自転車で行くというような場合には、車ほど大量に運搬できないので、週に複数回買い物に行くことになると思います。それが負担にならない程度の距離に、スーパーやドラッグストアがあると便利です。
病院
子育て中には、急な発熱や、突発的な怪我などへの心配があるので、子供を連れていける病院が近くにあると安心です。特に、車を運転しない人は、徒歩や自転車で連れていける範囲内ということも考えておきましょう
自治体の子育て支援
自治体は、妊娠中から子育て期間中まで、相談に応じたり、母子が揃って遊んだりできる児童館などのスペースを提供したりする、子育て支援サービスを提供しています。また、高校生年代までの医療費を自治体で負担してくれるなど、子育て支援の内容は、自治体によって異なります。これから子育てをするというご家族は、新しい家を建てる候補地ごとの子育て支援の内容を確認しておくことも大切です。
土地選びのポイント② 地域の環境
地域の環境を考える時、現在の地域の環境と同時に、将来の変化に対しても目を向けることが大切です。
現時点での地域の環境
現在の地域の環境には、治安の良さ、公園や景観の良い場所が多い、水害の心配がないといった項目が挙げられます。国や自治体が提供するハザードマップの内容は、必ず知っておきたい情報です。また、敷地が交通量の多い道路に敷地が面していないことも子育て中には大事な要素です。
将来的な地域の環境
地域の状況によっては、年数が経つにつれ環境が変わってくることがあります。例えば、現在は、店舗も少なく少し寂しい状況にあるが、数年後には、ショッピングモールの建設が予定されているという土地もあれば、現在は畑が多いが、やがて住宅地になっていく傾向があるようだという土地もあります。
現在は多少利便性が悪くても、数年先に便利になるのであれば、便利になってから購入するより、土地の価格が抑えられる可能性があります。一方、南側が畑に面していたのでリビングを造ったのに、数年後には、畑にマンションが建ち、せっかくの南側に窓から陽射しが入らなくなってしまった、というようなケースもないわけではありません。
2階建てまでしか建てられない、隣家との距離に制限があるなど、用途地域によって、建てられる住宅の種類が決まっています。マンションなど高層の建物が、今後も建つ心配がない地域であるかどうかなど、用途地域についても確認しておく必要があります。そして、隣接敷地に法規上最大の建物が出来る想定で住まいを計画することも、のちのちのリスクを軽減するための、有効な手法です。
土地選びのポイント③ 土地が持つ条件
土地には、整形地と変形地があります。整形地とは正方形や、正方形に近い長方形の平らな土地です。一方、間口が狭く、奥に敷地が拡がる旗竿のような土地や、間口が狭く、奥行きの長い細長い長方形の土地、三角形や平行四辺形の土地、段差のある土地などは変形地です。
同じ地域内にあっても、整形地は土地の価格が高く、変形地は抑えられます。変形地は、設計の工夫をしないと、日当たりや風通しなどの面から、暮らしやすい家にするのが難しいことが多いからです。
ただ、予算に制限がある場合には、そのような土地を選ぶという選択肢もあります。設計次第で、暮らしやすい家にする可能性は十分にあります。その場合には、土地を購入する前に、施工を依頼する工務店に相談してみると、様々な提案が受けられます。整形地より魅力的な家になることもありますが、整形地に建てる家より建築費が嵩んでしまうこともあるので、土地購入前に相談することが大切です。
また、敷地が面している道路の幅も、チェックポイントの一つです。新しい分譲地の場合には、4メートル以下の道路に面している敷地はありませんが、古屋の跡地が売り出されている場合、4メートル以下に道路に接している敷地もないとは言えません。このような土地では、道路の中心から2メートルまでは、自分の敷地であっても家を建てられないので、注意が必要です。
土地探しは施工先を決めてから始める方が良い理由
どんなに理想に叶う環境であっても、家づくりの予算を大幅に超えてしまうような土地であれば、その土地を選ぶことはできません。家づくり予算の中で、土地購入に充てられる費用の上限を算出しておきましょう。
その上で、家族が住みたい場所への希望の優先順位を決めていきます。土地にかける予算を抑える為に、駅から遠くなっても、予算内に収まる場所で土地を探そうとなれば、緑の多い自然豊かな環境の土地を見つけられるかもしれません。
また、整形地に建てる家と、同じくらいの建築費で建てられそうな変形地を探す、という選択肢もあります。どうしても利便性を優先する場合には、最低限の床面積の家を計画するという考え方もあります。
この段階で、家づくり全体への予算は割り出してあるが、土地と建築費をどのように分配すべきなのかわからないという方は多いのではないでしょうか?このような場合、施工先を先に探し、一緒に土地探しをする方法が非常に有効です。
例えば、予算を抑える為に変形地でも良いという条件で探すケースを考えてみましょう。土地を見ながら、変形を活かす方法などを提案してもらえます。そしてその提案で設計した場合でも、整形地に建てる建築費とそれほど変わらないのか、大幅に嵩んでしまうのかということも、大まかな説明が受けられます。
また、整形地であっても、周辺の環境に合わせた間取りの提案を受けられるので、その土地に家を建てた場合のイメージが具体的に思い浮かべられます。また、土地には建ぺい率や容積率といった制限がありますので、敷地内に、どの程度の広さの家が建てられるかということも理解できます。また、平屋を建てる場合と、2階建てにする場合では、好ましい土地の条件や、敷地周辺の環境が変わってきます。
その為、土地探しは、施工を依頼する工務店といっしょに進めるという方法が理想的です。専門家と一緒に土地を見ることで、土地の条件にあわせた間取りの可能性が広がってきます。「家づくりは土地を探してから施工先選び?」と迷われると思いますが、施工先を先に決めることによって、スムーズに家づくりが進むことも多いです。家づくりの計画を始めたら、準備段階で情報収集、そして、収集した情報を基に、施工先選びを始めましょう。
蓮見工務店の家づくりへの想い
私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。
「熱を集め、移し、蓄える」
「風を通し、涼を採り、熱を排出する」
「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」
などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。
快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。
そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。
注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。
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パッシブデザインの良さ」
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