「風」の強さと『耐風等級』とは?家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第6弾 

「風」の力も建物に大きな影響があります。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市  M邸 ダイニング(2011年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が556回目です。

 

 

今朝は昨日の雨も上がって

五月晴れの、とても良い朝でした。

 

気温は低めで、午前7時で13℃と

昨日の朝よりも6℃も涼しかったです。

 

今日から連休最終日の6日まで

関東では天気も安定し

 

連休後半は、真夏日に届こうかという

暑い日が続きそうです。

 

 

 

お出掛けのご予定はいかがでしょうか?

 

昨年のこの時期にアップした

GWの日帰りドライブの思い出を綴った

ブログがありましたので

良かったら、読んでみて下さい。

 

 

 

 

さて、木曜日の今日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編”

~家族の安全を守る構造”いろはの”~

 

の第6弾として

『風の強さ』の”いろはの

をおとどけします。

 

今回も参考にさせて貰うのは

こちらの本です。

 

 

取っ付き辛い「構造」のことを

凄く分かり易く

解説してくれていますので

 

良かったら手に取ってみて下さい。

 

 

前回の構造編 第5弾では

地震の横揺れの力(水平荷重)は

建物の重さによって違い

 

建物が重くなればなるほど

横揺れの力も強くなると勉強しました。

 

 

 

その力は

建築基準法で求められる

耐震等級1で、建物の重さ※ の20%

 

蓮見工務店が標準とする

耐震等級3で、1.5倍の30%

に相当する荷重となります。

 

 

 

今日は、地震力と同じく

建物の横から作用する力(水平荷重)

である

 

風の強さについて

勉強してみたいと思います。

 

ちなみに、地震力に対する耐震等級と同様

風の力に対しても『耐風等級』というものがあり

 

 

基準法レベルの耐風等級1と

その1.2倍の強度となる耐風等級2が

性能表示制度で定められています。

 

 

 

 

風が建物にどのように作用するのか

構造計画的に考えてみましょう。

 

風の強さを決める要素は

平成12年建設相告示第1456号に

以下の5項目が示されています。

 

①建設地の基準風速

※都道府県や市町村単位で決められています。

 

②建設地の周辺環境による地表面粗度区分

※海沿い、住宅地、高層ビル街等で違う

 

③ガスト影響係数

※ビル風等の突風の影響

 

④風力係数

※建物形状や屋根形状による風の当たり方

 

⑤建物の高さ

 

 

では、それそれの項目について

学んでみましょう。

 

《基準風速》

・風速30m/s~46m/s まで

地域ごとに指定されていて

 

沖縄や鹿児島、四国の太平洋側など

台風の影響が大きい地域では

基準風速も大きめになっています。

 

 

 

《地表面粗度区分》

基準風速をより周辺環境に絞り込んで

Ⅰ~Ⅳに分類したものです。

 

Ⅰ=海岸沿い

Ⅱ=海岸に近い住宅地

Ⅲ=一般的な住宅地

Ⅳ=都市部

 

Ⅰが最も強く、Ⅳが最も弱い

とされています。

 

 

 

 

《ガスト影響係数》

ビル風などの突風の影響を

考慮したもので、

 

海岸からの距離でⅠ~Ⅳに分類し

地表面粗度区分とは逆に

Ⅰが最も弱く、Ⅳが最も強い。

 

 

《風力係数》

建物形状や屋根形状によって

詳細に決まっています。

 

風上側は「押す力」

風下側は「引っ張る力」

が働きます。

 

 

 

《建物の高さ》

建物が高くなればなるほど

作用する風の力も大きくなります。

 

 

 

では、以上のような要素で決まる風の力に対し

どのように耐風性能を確保するでしょうか。

 

 

鉄筋コンクリート造のような

「重い」建物では

 

建物そのものの重さで抵抗することで

耐風性能が確保できたりします。

 

 

一方、わたしたちが作る

木造住宅のような「軽い」建物の場合

 

耐震対策と同様に

「耐力壁」と呼ばれる

面材や斜め材(筋交)で補強した

壁によって耐風性能を確保します。

 

 

 

余談ですが「免震構造」が

なぜ木造住宅には不向きと言われるかというと

まさに、この重さの関係です。

 

「軽い」木造住宅にも効くくらい

免震装置をユルユルにすると

 

強い風で、免震装置が作動して

建物が揺れてしまう

なんてことが起きたりするのです。

 

 

地域によって、建物の形状や重さによって

「風」への対策も様々です。

 

地震と同様に、風の力によっても

大きな災害につながります。

 

是非、専門家にご相談して

安心、安全な家づくりをお願いします。

 

 

 

今日は、

‟「風」の強さと『耐風等級』とは?家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第6弾 ”

というテーマで

風の強さの決め方と

耐風等級について

勉強してみました。

 

 

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提供し続ける

 

あなたにとっての

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これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

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