『温熱環境の優先順位、床暖房は?』 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第3回

家づくりへの夢や希望はたくさんあります。快適性にも優先順位をつけましょう。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市  O邸 外観(2013年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が544回目です。

 

 

この週末は

本当に天気に恵まれますね。

 

火曜日くらいまで晴れて

気温も25℃超えの

夏日になりそうです。

 

先週末は15℃に届くかどうか

というような

寒くて冷たい雨が降ってましたので

 

一週間で10℃ほど

暖かくなってきました。

 

これから6月の中旬までの

約2カ月が

空調機器を使わなくても良い

貴重な期間となります。

 

 

さて、毎週土曜日は

住まいの『温熱環境』をテーマに

勉強するブログです。

 

30年後の「満足」のために

“快適”とか”省エネ”、”健康”に重要な

 

温熱環境を「学ぼう」というわけです。

 

 

ということで、今日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適のための温熱”いろはの”~

 

第3回『温熱環境の優先順位、床暖房は?』

 

について考えてみます。

 

 

 

いつもの通り、

 

床下/小屋裏エアコンなど

空調計画について、相談させて頂いている

 

「松尾設計室」主宰の松尾和也さんの著書

『ホントは安いエコハウス』

『エコハウス超入門』を参考に

 

とっつき易く

勉強出来たらなと思います。

 

 

 

 

家づくりで、

予算が無尽蔵にあれば

 

断熱性能を超高め、

気密もしっかりとり

高性能設備を導入でき

 

とても快適な温熱環境が

凄く小さなエネルギー消費で

可能になります。

 

 

でも、実際の家づくりでは

そんな夢のような話は無くて

 

限られた予算の中で

規模や機能、性能、デザイン性など

優先順位やバランスを

考えていかなければなりません。

 

そうした中で、

温熱環境の性能に関しては

 

どのように考えるべきか

比較的明確に優先順位がわかる

分野といえるかもしれません。

 

 

漸く、終わろうとしている

長かった冬の間、

 

足元が寒くて

凄く不快感を感じていた方が

多かったのではないでしょうか?

 

 

その対策として

まず、頭に浮かぶのが『床暖房』です。

 

確かに、床暖房のあるお部屋は

足元が暖かいうえに

 

輻射熱による体感温度の改善で

とても快適に感じます。

 

ただ、快適性が高い分

導入費用やランニングコストも

かなり高い、というのがネックです。

 

ある程度の敷設率を確保すると

その導入費は50~100万円くらいは

覚悟しないといけません。

 

 

 

その経費分で

「床が冷たくて、足元が冷える」

という不快感を無くせれば

 

家中どこでも

快適に暮らせるということになります。

 

 

では、床付近が冷える原因と

その対策を考えてみましょう。

 

 

一つ目が

「床下の断熱性能の低さ」です。

 

少し古い家だと、

そもそも断熱材を設置してないか

もしくは

スカスカの発泡スチロール断熱材が

申しわけ程度に取り付けてある

という状態で

 

ほとんど、断熱性能はない

と考えて貰っても良いかと思います。

 

 

なので、まずは床下に

しっかりと断熱材を設置すること。

 

施工面と性能、コストを考えると

現場発泡ウレタン断熱が

現実的な選択肢となります。

 

工費は、おおよそ25~35万円です。

 

その際に「気流止め」も

一緒に施工して貰えると

とても効果が高くなります。

 

「気流止め」とは

床下の冷たい空気が

外壁や間仕切壁の中を上昇して

室温や壁・天井の表面を冷やす

というのを防ぐ対策です。

 

 

 

二つ目は

「窓の断熱性能の低さ」です。

 

窓の性能が悪いと、窓付近から

冷輻射を強く感じて、とても不快です。

 

そして、窓近くの空気が冷やされ重くなり

下方気流が起きて

床付近を這うように冷たい空気が広がります。

 

また、古い窓サッシは気密性能も低く

低気密の住宅で暖房をすると

 

暖かい空気は上の方から抜けてしまい

その分、外気や床下の冷たい空気が

吸い込まれるという状態がおきます。

 

樹脂製のインナーサッシ(内窓)を設置し

窓の断熱・気密性能を高めて

 

冷輻射の緩和と、すきま風対策をすると

かなり効果があります。

 

 

 

主要な居室の窓に内窓を設置すると

80~100万円程度かかるかと思いますが

 

今、国から『先進的窓リノベ事業』という

工事費の約50%もの補助金が出る制度があり

実質負担は50万円程度で工事可能です。

 

 

 

三つ目は

「床仕上材の冷たさ」です。

 

一般住宅の約7割で使われている

複合フローリングという床材は

表面を樹脂でコーティング強化してあり

 

熱伝導率という、冷たく感じる指標が

0.2W/㎡Kという値で

杉やヒノキの無垢フローリングの倍以上です。

 

 

その分、触れた足から熱が奪われて

冷たく感じるというわけです。

 

なので、床材を選択する際には

こうしたことも参考にしてもらえると

快適性が増します。

 

ちなみに、工事費の差は

20~30万円程度になるかと思います。

 

 

温熱環境を調え

省エネを実現するために

 

効果が得やすく、費用負担の少ないモノ

という明確な基準で優先順位をつけ

対策していくことが大切です。

 

 

 

今日は、

‟『温熱環境の優先順位、床暖房は?』

家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第3回”

というテーマで

快適性と健康のために

必要な対策の「優先順位」

についてのお話でした。

 

 

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これからも、住まいに関わる

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蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

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