「能登半島地震」から学ぶべきこと。第二弾 ″耐震診断/改修の勧め”

まずは簡単にできる自己診断からでも始めましょう。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで』『納得して』

そして、なにより

『楽しんで』の家づくりを

お届けしている

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市 H邸(店舗併用住宅) 外観(2009年竣工)

 

そんな蓮見工務店に

興味を持っていただいたあなたに

 

家づくりのこと

蓮見工務店のこと

そして、わたしのことを

 

少しでも知ってもらうために

365日、毎日書いているブログの

 

今日が479回目です。

 

 

2月8日の今日は

『事始め』の日とされ

 

農作業が始まり、

一年の営みが始まる日だそうです。

 

 

ちなみに『事納め』の日は

12月8日で

両日をあわせて

『事八日(ことようか)』というとのこと。

 

古来からの節目の日は

自然の気候から決められたことが多くて

 

2月8日も、旧暦でいえば

3月初旬ということで

 

まさに、冬から春へ季節が移り

農業を始める時期なのですね。

 

 

あとひと月ほどで

能登半島にも

明るく暖かな春が訪れ

 

被災者の方々の暮らしも

少しは良い方向へと向かうことを

お祈り申し上げます。

 

 

 

先週の今日

今回の災害について

 

住宅建築に携わる者として

責任を感じながら

向き合っていきたいと申し上げ

 

このブログでも

情報発信をさせていただくと

書かせていただきました。

 

 

 

先週は、この災害をもたらした

大きな地震と

住宅被害の概況について

 

東京都市大学の大橋教授の分析を

ご紹介しました。

 

まとめとしては

 

☆地震の揺れによって被害が大きくなるのは

・マグニチュードが大きく(M7.0超)

・震源が浅い「直下型地震」

 

☆「大地震」は複数回発生する

 

という非常に重要な特徴を

指摘されていました。

 

 

今回は、その大きな地震に

私たちは、どう対策すべきかについて

既存家屋のケースで

考えてみたいと思います。

 

 

能登半島地震の激震地である

珠洲市では

 

市内の住宅約6千戸のうち

現行の耐震基準を満たしていたのは

51%ほどだったそうです。

 

これは、全国の耐震化率(87%)に比べて

かなり低い数値といえます。

 

 

 

また、珠洲市の高齢化率も51.7%と

石川県内で最も高い状況でした。

 

家主がなくなったり、

高齢者施設に入所したりで

 

空き家率が2割程度にのぼり

老朽化や手入れされていない家屋が

多かったことも

 

被害が拡大した大きな要因と

考えられています。

 

 

こうした状況は

珠洲市に限ったことではなく

近い将来には

全国で抱える問題となるはずです。

 

ですので、この機会に是非

耐震診断、耐震改修を

進める必要があると思います。

 

 

 

では、耐震診断/改修の対象は

どんな家屋でしょうか?

 

これまで国では、1981年以前の

「旧耐震基準」での建物を

耐震性が不足しているとして

重点的に対策を進めてきました。

 

 

その後、阪神淡路大震災において

木造家屋の被害が甚大であったことから

2000年に建築基準法が改正され

 

耐震壁の配置や、部材の接合部について

耐震基準が強化されました。

 

 

その後の新潟中越地震や東日本大震災

熊本地震などの被害調査で

 

新耐震であっても、

2000年の基準強化以前の家屋は

耐震性が十分ではないという傾向が

分かってきました。

 

ですので、旧耐震基準の建物だけでなく

1981年~2000年に建てられた住宅も

耐震診断/改修を行うことが望まれます。

 

ちなみに、旧耐震と2000年以前の住宅は

全体の約7割に上ります。

 

 

それと、公式のデータとしては

出てこないと思いますが

 

2009年の瑕疵担保履行法以前は

完了検査を受けていない住宅が

一定の割合で存在しますので

 

そうした住宅の中には

現行の耐震基準を満たしていない例も

少なからずあるものと想像できます。

 

 

 

つまり、

日本中の住宅を点検しなおす

くらいの勢いで

耐震化を進める必要がある

ということになります。

 

 

 

今日は、

「能登半島地震」から学ぶべきこと。第二弾″耐震診断/改修の勧め”

というテーマで

日本の住宅の耐震化率が

思った以上に低い

ということについて

ご紹介しました。

 

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

ホームページ

 

インスタグラム

 

にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

株式会社 蓮見工務店

代表  蓮見幸男 (はすみゆきお)

〒364-0005

埼玉県北本市本宿6-31

048-591-2707

info@hasumi.jp