【夏の蒸し暑さ、『湿気対策』の今後とは!?】 フリーテーマ Vol.48

『地球温暖化』によって、湿気対策が深刻化しそうです!

 

いつも読んでいただき

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市 H邸 書庫(2005年竣工)

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が890回目です。

 

 

とうとう"夏"が

やって来ましたね。

 

むこう2週間は、すべて真夏日予報で

特に明日からの3日間は

熱中症に要注意!です。

 

蓮見工務店も

昨日から本格的にエアコンが

稼働し始めました。

 

 

暑さ対策というと

どうしても、「気温」とか「室温」に

目が行きがちですが

 

実は、それらは

暑さ対策の一部であったりします。

 

 

気温とか室温以外にも

室内の床や壁、天井などの「表面温度」

 

すなわち『放射熱』も

暑く感じることへの影響が

かなり大きかったりします。

 

体感温度は、室温と平均表面温度とを

たして2で割った値といわれますが

 

それくらい、表面温度は

暑さ対策として重要だったりします。

 

 

それともう一つ

湿気の影響もとても大きいです。

 

水蒸気量が半端ない

日本の夏では

 

暑さ対策は『蒸暑対策』と

言い換えたほうが

良いのではないでしょうか。

 

「ウェザーニュース」HPより

 

ということで、毎週月曜日のテーマ

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・フリーテーマ”

~ちょっと役立つ「住まいの小ネタ」~

 

として、

 

【夏の蒸し暑さ、『湿気対策』の今後とは⁉】

をお送りします。

 

 

気候変動(地球温暖化)によって

日本列島の夏の高湿化は

非常に大きな問題となってきています。

 

気温が上がることによって

海水温が上がり、水蒸気化します。

 

そうなれば、当然湿度が上がり

その高温多湿な空気が

 

太平洋高気圧によって

夏の日本列島にもたらされるのです。

 

 

温暖化への対策をしなかった場合の

将来的(2100年)なシナリオ(SSP585)では

 

6月や7月には、250W以上も

湿度を抑えるために必要なエネルギー(潜熱負荷)が

増えてしまうようです。(標準年比)

 

「20~30年後の世界を見据えた設計」・太田周彰氏より

 

といっても、良く分からないですよね。

なので、金額に替えてみましょう。

 

250W=0.25kWですので

 

0.25kW×24時間×30日=180kWh

 

エアコンで除湿するとして

そのエアコンの実質的な効率(COP)を

仮に2.5とします。

 

電気代は昼夜平均で35円/kWhで計算すると

 

180kWh×35円/kWh÷2.5=2,520円/月

 

つまり、月々2,500円以上も

除湿の為に電気代が増えてしまう

という事なのです。

 

 

これ、エアコンが機能して

除湿してくれるのは良いのですが

 

エアコンの除湿=室温低下

となりますので

 

温度以上に水蒸気量が増えたり

(潜熱負荷が増える)

住宅が高断熱化すると

(顕熱負荷が減る)

 

エアコンでの除湿した後に

空気を加熱(再熱除湿)する必要が出て

より電気を消費したり

 

そもそも、エアコンの顕熱比

(エアコンが処理できる顕熱と潜熱の割合)

を超えてしまい

 

エアコンが運転を停止してしまう

なんてことも、普通に出て来そうです。

 

そうなると、先程の計算が成り立たず

エアコンの効率による省エネ化が

期待出来ないので

 

潜熱負荷の増加分だけで

6,000円/月以上

電気代が増える計算になります!

 

 

地球温暖化の影響は

ホントに、切実になってきていますね。

 

 

 

今日は、

 

‟【夏の蒸し暑さ、『湿気対策』の今後とは⁉

家づくりを『学ぶ』ブログ・フリーテーマ 第48回”

~ちょっと役立つ「住まいの小ネタ」~

というテーマで

地球温暖化による多湿化で

求められる蒸暑対策の将来について

考えてみました。

 

 

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