【アーカイブ・「確保したい夏の温熱性能」】 温熱編 Vol.46

どうやら来週は、とんでもない暑さになりそうです。

 

いつも読んでいただき

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市 H邸 書庫(2005年竣工)

 

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が889回目です。

 

 

今日は朝からのシトシト雨

典型的な梅雨前半の

チョットひんやりする一日です。

 

このくらいの日が続いてくれると

カラダ的には楽なのですが

 

現場作業は滞ってしまうので

痛し痒しです。

 

 

ところで、こう涼しいのも

どうやら今日迄で

 

明日以降、来週は

連日30度超えの真夏日が続きそう。

 

特に、17日の火曜日から木曜日は

35℃以上の猛暑日が予想され

 

17日に至っては

37℃予想で、体温超えの

強烈な暑さになりそうです。

 

 

この時期はまだ

からだが暑さに順応していないため

 

熱中症になる危険性が高いので

十分に注意が必要です。

 

 

 

さて、毎週土曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いています。

 

今日はその46回目

【アーカイブ・「確保したい夏の温熱性能」】

をおとどけします。

 

 

来週の猛暑にそなえ

夏の暑さ対策について書いた

 

過去ブログ(2024.6.1)

『確保したい夏の温熱性能』温熱編 Vol.9

を再稿させていただきます。

 

この《温熱編》ブログの第2回で

 

住まいの”温熱環境”を考える時

重要なのが

「断熱性」「気密性」「日射取得/遮蔽」

だということをお伝えしました。

 

 

 

 

この3つの要素のうち

夏の温熱環境に大きな影響があるが

「日射遮蔽」です。

 

夏の冷房時に、室内に入ってくる熱の割合は

窓が71%、外壁が13%、屋根9%、

換気5%、床2%となっています。

 

つまり、夏の室内環境を左右するのは

圧倒的に窓の在り様ということなのです。

 

 

 

建物に降り注いだ日射が、

室内に影響を及ぼす経路は2つあります。

 

一つは、屋根や外壁に当たり、

そのから熱がジワジワと伝わってくるルート。

 

この対策には、断熱性能の確保が有効で

冬の対策として十分な性能があれば

夏場でも問題ないレベルといえます。

 

また、先日お伝えした

《温度拡散率》という視点でも検討すると

より、効果は上がると思います。

 

 

 

 

二つ目は、窓のガラスを透過して

ドスンと直接的に入ってくるルート。

 

こちらは、窓の断熱性能を上げることと

窓本体以外の工夫が必要です。

 

先ず、窓の性能向上としては

冬の日射取得とのバランスを考慮しながら

 

LowE複層ガラスを採用し

屋根形状や方位との関係で

《日射取得型と遮蔽型を適切に配置》

していくことになります。

 

 

 

 

つぎに、太陽高度が高くなる

南面の窓については

《軒や庇を伸ばす》ことで、

有効に日射遮蔽することが可能になります。

 

ただ、軒や庇は固定されるものなので

あまり出し過ぎると

冬の日射熱取得に問題が生じます。

 

今は、軒の出を色々変えてみて

日射の影響がどのように変化するか

比較的簡単にシミュレーション出来ますので

工務店に相談してみて下さい。

 

 

 

そして、三つめは

ブラインドや簾などの

《窓の付属部材を上手に使う》

ということです。

 

付属部材は、

開け閉めや取外しが出来ますので

 

天気や季節ごとの変化にも

細かく対応することが可能ですし

その効果もかなり大きいものです。

 

窓の内と外、それぞれに付属部材はありますが

特に窓の外に設置するタイプが

効果が高いものになっています。

 

窓の外に付けるものとしては

*外付ブラインド

*アウターシェード

*簾や葦簀

が用意されています。

 

 

 

台風や突風時には、取り外したり

畳んだりする必要があることを考慮して

取り付ける付属部材を

適材適所で検討する必要があります。

 

 

窓の内側に付けるもの

*白色系のハニカムブラインド

*白色系のロールスクリーンやカーテン

 

白色系は日射の反射率が高いため

日射遮蔽では白色系が有効です。

 

 

 

これら3つの対策を

バランスよく、適材適所に選択することで

効果的な《夏場対策》が可能になります。

 

ちなみに、外部に付属部材が設置できない

東・西・北面の窓の場合

日射遮蔽型のガラスを採用した上で

一室当たり0.5㎡の大きさを最大値する

というのが一般的に言われている目安です。

 

 

今日は、

アーカイブ・「確保したい夏の温熱性能」

家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第46弾”

というテーマで

過去のリストの中から

住まいの「温熱計画」について

"夏の暑さ対策"を解説した

ブログをご紹介しました。

 

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このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

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